覚せい剤事件でよくある弁解【分かりやすい法律用語解説】(その27)

  • 2017.12.14 Thursday
  • 17:11

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 呉鳥人〜くれとりびとさんのブログより「兜岩展望台からの風景」
 


 

 

覚せい剤事件は,捜査機関と被疑者の情報戦という側面がある。 

 

「逮捕されたけど『○○』と弁解したら不起訴になった。」などという噂話はあっという間に広がり,みんな同じような弁解をするようになる。

 

だから,捜査機関は,その事件1件だけではなく先も見据えて被疑者の弁解を徹底的につぶしにかかる。

 

尿から覚せい剤が検出された場合によくなされた弁解の例を紹介させていただこう。 

 

◆キムチを食べた

 

これで無罪になったというケースはなかったと記憶しているが,一時期しきりと「キムチを食べたから尿から覚せい剤が検出された。」という弁解がされた。

 

これについては研究がされて,確かキムチを食べても覚せい剤成分が検出されることはあり得ないという結論が出たはずである。

 

従って今では「死語」ということになるだろう。

 

◆おしっこを飲んだ

 

汚い話で恐縮だが,これも一時期流行した弁解である。

 

「ホテトル嬢などと遊んでいてそのおしっこを飲んだ。そいつが覚せい剤を使用していたから自分の尿からも覚せい剤が検出された。」というのである。

 

いかにも嘘っぽい弁解である。

 

読者の皆様のようにまっとうな人生を送られている方であれば,裏付け捜査をすればそのような可能性はないということが簡単に分かるだろうが,何せ「蛇の道は蛇」。

 

覚せい剤濫用者は,裏世界,夜の世界に関係する人物が多く,ばからしい弁解と思ってもつぶすのはなかなか骨が折れる。

 

◆無理矢理注射された

 

特に女性によくある弁解で,夫や愛人などから自分の意思に反して無理矢理注射されたというものである。

 

しかもだいたい無理矢理注射したとされる人物は所在不明と来ている。

 

普通は嫌がって抵抗すれば注射針が刺さらないから,生じにくい現象と言えようが,この弁解を覆すに足りる証拠はないとして無罪になった例はある。

 

◆見知らぬ男から買った

 

夜道を歩いていたら,見知らぬ男から「元気が出るもの」と聞いて買った,覚せい剤とは思わなかった,というものである。

 

自分への譲渡人の名前を出したくない(報復を恐れたり,将来また覚せい剤を売ってもらいたいために)という心理から出ることが多そうな弁解である。

 

前提が不自然であるし,覚せい剤かもしれないという「未必の故意」でも覚せい剤使用罪は成立するので,通りにくい弁解と思われる。

 

◆単純否認

 

もっともポピュラーな弁解と思われる。

 

全く身に覚えがない,なぜ自分の尿から覚せい剤が検出されたか分からない,というものである。

 

医療用や研究用を除くと,密売されている覚せい剤以外に,自然界には覚せい剤成分を含んだものは存在しないとされている。

 

従ってまず通用しない弁解と思われる。

 

覚せい剤を常習的に使用していると,髪の毛からも覚せい剤成分が検出されるので,このような場合,捜査機関は被疑者の毛髪鑑定も行うのが通常だろう。

 

どのような犯罪にも次々と新手の弁解が登場する。

 

捜査機関と被疑者のイタチごっこは,これからも続くと言えるだろう。

 

 

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